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2026-01-25更新

ニキビや肌荒れを繰り返す方へ漢方薬をー『体の内側』からの治療を大切にする理由

今回は、なぜ、私が皮膚科の治療に漢方を使うのかについてお伝えしたいと思います。

 

皮膚科を受診される患者さんの多くが、 「外用薬をきちんと使っているのに、また悪くなる」 「治ったと思ったら、同じ症状をくり返す」 という経験をお持ちではないでしょうか。

この「ずっと前から治ってない」というお悩み。

実は、皮膚科の診療でとても多く遭遇する切実な問題なのです。

 

その肌荒れ、原因は「体の内側」にあるかもしれません

皮膚は、体の一番外側にあり、皮下組織や筋肉、内臓、骨などをラップのように包み込んで守っている臓器ですが、実際には、体調・ホルモンバランス・睡眠・ストレス・食生活など、内側の影響を鏡のように映し出す臓器です。

・疲れがたまると、かゆみが出る

・生理前になると、ニキビが悪化する

・季節の変わり目に、肌荒れをくり返す

こういう症状が多くの方に当てはまるということは、単に「塗り薬が合っていない」だけではなく、体の土台が揺らいでいるサインかもしれません。

 

漢方は、繰り返す症状を防ぐための「土台づくり」

私は、皮膚の症状や痛み、痒みといった「点」のお悩みだけでなく、その方の生活環境や体質、全身状態という「面」を見て治療を考えています。

西洋医学的な治療に漢方薬を併用することで、以下のような効果が期待できます。

・体質の改善: 炎症(アレルギー・感染)を起こしやすい、のぼせ、冷え、疲れやすい

・QOL(生活の質)の向上: ついでに「便秘や不眠が治った」「肩こりが楽になった」という副次的な効果

漢方は即効性だけを求めるものではありませんが、「再発しにくい体づくり」には非常に有効な手段です。

また、保険診療で処方できるため、経済的な負担も抑えながら継続いただけます。

 

西洋薬と漢方薬、それぞれの得意分野

漢方薬は決して万能薬ではありません。症状に合わせて使い分けることが大切です。

・西洋薬が優先されるケース: 急激な炎症、強い痛み、細菌感染がある場合(即効性が必要な時)

・漢方薬をお勧めするケース: 「なぜか治りきらない」「繰り返す」という段階を乗り越える時

例えばニキビ治療なら、まずはガイドラインに沿った外用薬や抗生剤(西洋医学)を。それでも改善が乏しい場合や、耐性菌の問題、体内のバランスの偏りが疑われる場合に漢方薬を組み合わせることで、治療を補完していきます。

また、急性期を乗り越えたあとに、再発予防として、体の土台を整える役割として用いることもあります。

 

漢方は「長く飲み続けないと効かない」は誤解です

よく「漢方は長く飲まないとダメですよね?」と聞かれますが、実は1ヶ月ほどで手応えがなければ、中止や処方の変更を検討します。

体調や季節、年齢に合わせて調整していくため、診察では皮膚以外のお悩みも伺う「カウンセラー」のような対話になることも多いです。

 

漢方は「治療の軸」ではなく「選択肢のひとつ」

私が日々の診療の中で、第一優先に考えていることは、患者さんがいかに早く皮膚を治して安定な生活へ戻れるか、ということです。

そのためには、治す→再発する→治す→再発する→・・・という状態は、本来目指すゴールではないのです。

 

広島皮ふ科とマリポサビューティークリニックでは、取り扱っている治療内容が、保険治療、自費治療と、全く違うのですが、どちらの診療にも共通する考えとして、「医療によって人と人が前向きになれる場所」を提供したいと考えています。

・日本皮膚科学会のガイドラインに則って、西洋医学で症状に直接アプローチする

・漢方薬で内側のバランスを整えながら皮膚の状態を改善させていく

・生活指導やスキンケア指導で、自己治癒力のアップを促していく

・保険外治療(美容治療など)で肌のバリア機能を高めたり、修復再生能力を上げる

これら全てを行うことは1回の診察時間では難しいのですが、治らない皮膚のお悩みに対しては、数回にわたりいろんな側面から少しずつ整えたほうが、結果的に負担が少なく、長く安定することが多いことを経験しています。

 

そして「今日の診察が全て」なのではなく、都度の診察で、今の症状に治療法が合っているかどうかを患者さんと一緒に振り返り、場合によっては治療方針を見直すことが大切だと考えています。

 

無理のない組み合わせを、一緒に考えたい

私が大切にしているのは、最適化するのは治療内容ではなく、患者さんの生活だという考え方です。

・費用や治療内容に無理がないか

・通院頻度は続けられるか

・ゴールの共有が正しくできているか

・ダウンタイムは生活に支障がないか

いつ治るのか先の見えないゴールは不安になるし、良かれと思って行った治療が負担になってしまっては、意味がありません。

漢方薬は選択肢のひとつとして、必要なときに、必要を感じてもらった時に、「漢方飲んでみませんか?」とお伝えしています。

状況が変われば、減らしても、やめてもいい。

そんなふうに、一緒に相談しながら調整していける皮膚科でありたいと考えています。

 

漢方治療に少しでもご興味がある方は、いつもの診察の時に一言、「お勧めの漢方薬ありますか?」と気軽にお声がけください☺️

 

 

ご予約・ご相談はお気軽に

一般皮膚科および美容皮膚科をお探しでしたら広島皮ふ科まで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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